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エイサーの担い手



エイサーは集団で行う芸能文化で、人と人とが助け合い、その中で心も身体も鍛錬していくので、人間教育の機会ともなっています。


 旗頭
旗頭
青年会名や団体名入りの大きな旗を持ち、集団の先頭に立って舞い踊る役です。長さ3、4メートル程のズシリとした重量感のある旗を上下に揺らし、踊ります。
他の集団よりも高く振りかざして踊るため、旗頭は力自慢の人が務めます。


 太鼓踊
太鼓踊
エイサーの勇壮さを表現するのに最も重要な役目を持っているのが、この太鼓踊です。
音の高低や響きに合わせ、様々な太鼓があります。大太鼓という直径50cm程の太鼓は、低くて重みのある音を奏でます。大きくて重量もあるので集団の中でも大柄の人が担当します。直径30cm程の締太鼓は大太鼓よりも軽いため、踊りもダイナミックなものになります。パーランクは太鼓の中では、最も小さい手持ち太鼓です。皮は片面にしか張っていないので、乾いた軽快な音を奏でます。


 手踊
手踊
集団の後ろに続いて、物を持たずに手の振り付けのみで踊る役です。素手だけではなく、手拭いや四つ竹を持って踊ったりもします。華麗な手の動きで見ている人を魅了するのが手踊です。
流れるような優雅な女性集団もありますが、空手の型でキレのある踊りをする男性手踊り集団もあります。


 チョンダラー(サンダー・コッケイ)
チョンダラー
芭蕉布の着物に、棕櫚(しゅろ)で作ったカツラを被り、顔を白塗りして奇抜な化粧で踊るおどけ役です。役の中で最も面白いのが、このチョンダラーです。
息が詰まる演舞の中、滑稽な仕草で観客の緊張を解き、エイサーを盛り上げます。チョンダラーは曲の合間に列を整えたり、衣装を整えたり、三線の音を聴いて集団のリズムを修正したりします。
また、集団の隊員のお世話係もチョンダラーが務め、汗拭きから水分補給、バチの交換まで細かくお世話をしています。
ですからチョンダラーはエイサーの流れを知り尽くした者が務めるということが多くあります。(OBなど)


 地謡(ジウテー)、地方(ジカタ)
地謡
歌・三線を集団一の歌上手が務めます。
それぞれの集団が曲を演奏し、素晴らしい歌声を披露します。太鼓踊や手踊などが、この歌に合わせて踊り、地謡はエイサーに欠かせない存在です。






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