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エイサー



どこか懐かしさを覚える沖縄文化、そんな沖縄文化の中で、長い歴史を持ち、今や全国的にも人気のある伝統舞踊「エイサー」。


夏の盛り、沖縄では至る所から太鼓の音が鳴り響いてきます。それは、沖縄の伝統行事『エイサー』の太鼓の音です。
沖縄の夏の夜、三線のメロディーに合わしたエイサーの太鼓の音と掛け声、陽気な指笛に、エネルギッシュなエイサーの踊りは沖縄の夏の名物です。
エイサーは、集落の若者たちが浄土宗系の念仏歌にあわせて、村の家々の庭先を踊り歩く盆の行事が前身になっているといわれています。
お盆に先祖の霊をお迎えしたあと、お別れの時に寂しいので、エイサーで陽気に送り出すという、先祖を敬うことを忘れない沖縄らしい盆の行事です。
エイサーの名前の由来は、太鼓を打ち鳴らし、『エイサー、エイサー』と掛け声をかけながら踊る、この掛け声にあるとする説や、『おもろさうし』の巻十四「ゑさおもろ」の「ゑさ」にあるとする説などがあります。




1603年、沖縄がまだ琉球と呼ばれていたころ、琉球に袋中上人が渡り、浄土宗を伝えました。
念仏歌を唄い、この袋中の教えを伝えたのが、念仏者(ニンブチャー)と呼ばれる人々です。
念仏者は遊行宗教芸人の典型で、葬儀や法事があれば鉦を打ち鳴らしながら念仏歌を唄い、経文を読み、僧の代わりなども務めました。彼らはそうしながら各地を回っていました。こうして念仏歌は広く伝えられていったのです。
念仏歌は「南無阿弥陀仏」で始まり、先祖の供養などを奨励する内容となっています。
後に廃藩置県が行われ、念仏者の活動が衰微した後も、念仏歌は盆踊り歌として伝えられていきました。
それが今や沖縄を代表する伝統芸能エイサーの原点と言われています。






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