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琉球ガラス



鮮やかな色彩と味わいある質感で、沖縄の代表的な工芸品のひとつとなった琉球ガラス。

沖縄でガラス工芸が始まったのは明治中期頃だといわれており、沖縄の伝統工芸の中では、もっとも歴史が浅いながらも、独特の技法と発展を遂げてきた琉球ガラスは、全国的にも広く知られており、沖縄を代表する民芸品のひとつとなっています。

琉球ガラスは、第二次大戦後、駐留米軍の空き瓶を利用して、色付きのガラスを再利用したものです。
アメリカ兵のお土産品として発展してきたことから、西洋風のデザインが主流でしたが、近年では和食器など和風のデザインも出てきており、種類も増えてきています。

ひとつひとつが手吹きでつくられるため、それぞれ色や形が微妙に違い、工業製品とは違った手作りならではの温かみが感じられ、それが魅力となっています。



琉球ガラスは、鉄パイプの先に溶けたガラスを巻き取って息を吹き込み膨らませる「宙吹き」と呼ばれるものと、木製や金型の型枠にガラスを吹きいれる「型吹き法」と呼ばれる2種類の方法で作られています。

また、成形途中でガラスを水に入れ、急激に冷やす事によって大小さまざまな焼きヒビを入れて作る「ひび割れガラス」や吹きガラスの制作工程の中で入る気泡を生かした「泡ガラス」などがあります。(現在では、ガラスを粉砕したものに炭酸カルシウムを添加し、800〜850度で焼成。)

他にもグラデーションで色にぼかしを入れたものなど、沖縄独特のものが多く、その美しさは光の芸術といわれています。











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