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古武術の歴史



自己防衛のために生活民具を武器として、その武術を発展させた古武術。


様々な武器や戦いの方法、城塞の建築方法等が発達した琉球戦国時代と呼ばれる三山時代。この時期、中国との交易が途絶えていたことから、沖縄独特の古武術が編み出されたのではないかと考えられています。

その後、琉球王国が誕生すると、古武術は中国からの武術の影響も取り入れ、首里周辺の武士階級を中心に発達しながら各地に広まっていくことになります。

そんな中、琉球国王・尚真王の時代、刀剣・弓矢の個人所有が禁じられると、一般住民や武士階級によって、必然的に自己防衛のために日常の生活民具を武器として使う研究が行われるようになりました。


沖縄の人々はそうして、身近にある生活民具や農・魚具などに様々な工夫を幾度も重ねていきました。
この生活民具の武器としての転用が、沖縄独自の古武術へと昇華していったのです。

しかし、古武術は社会に開かれることなく、秘密裏に受け継がれていました。
20世紀に入り、古武術を体系的に研究し、継承していこうとする動きが社会的にあらわれるようになります。
その試みがなされた結果、これまで秘密裏に受け継がれていた古武術は、多くの人の目に触れるようになりました。

それ以後今日に至るまで沖縄においては、古武術の世界大会も空手に勝るとも劣らず、開かれるようになっています。

また、古武術の「相手の刃先をかわし、一撃で相手を倒す」という、この特徴的な体の使い方が、多くのスポーツ選手の練習に取り入れられ、古武術の魅力は更なる広がりを見せています。




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